はなまるとれない

障害があってもやっていくブログ

アスペルガーの話 人の心が分からないのか

前回、自閉症・アスペルガー症候群の漠然とした話をしました。

 

社会的スキルがあると割と「あいつ変なことするけど、素直で悪いヤツじゃないから」的な立ち位置が得やすいと思います。(得られるとはいっていない)

集団の中でやっていくと、ボロがボロボロ出てきます。学校やアルバイトであれば、ボロメーターがマックスになる度に人間関係をリセットして、ホップ・ステップしていけばそれなりに凌げてはいるんですよね。

ただ、会社員になるとある程度価値観の揃った集団の中で10年単位のスパンでやっていく訳です。

そうした時に、「表面的なスキルだけではどうもうまくいかないぞ」ということを、やらかしから学び、他人の心について洞察するようになりました。

人の心が洞察できない理由とやっていき方をまとめます。

 

1つ主義者という特性

アスペルガーの特性として、1つに集中すると他が見えないという特性があります。

「木を見て森を見ない」を生活で実施している話です。

普通の人がやる「全体的に見て」「雰囲気的に」これは訓練が必要だと思います。

私も3年間研究室で指導をされましたが、悲しいかな細かい添削係でした(それでも特性を把握して仕事を振る教授はやはりすごいなと思う訳ですが)

 

 1つの事に集中し続ける特性は、良い面もあれば悪い面もあります。

仕事に活かすことができれば、常に意欲的に取り組むことができ、没頭できる―まさに天職を得ることができます。

一方で、「それなりに」、「それとなく」は正直厳しい―私も興味の湧かない仕事や作業に対しては出力が安定しません。

この「ある」と「ない」の間のふわふわした、捉えがたい不確定な物を取り出し現実に反映させるのが苦手なのです。

 

建前と本音と何かの話

さて話は変わりますが、私は「素直」「悪気がない」といった評価を頂くことが多いのですが、やはり建前と本音を上手に使いこなせていないのが外から見てわかるのでしょうね。

普通の人の意見や意思はどうやら、ミルフィーユの様に多層構造をとっており、おまけに見る方向(役割)によって映る異方性があるようです。

友人での顔、家族での顔、会社での顔、地域での顔、様々な仮面を使い分けながら暮らしています。ペルソナの話ですね。

当たり前じゃないか。と思われるかもしれませんが、私の場合は1枚の仮面しか持っていませんでした。

前述した1つ主義の影響です。(というか持つ意義や発想すらなかった)

 

職場、友人、家族、地域、全て同じ様に振舞い、同じ様に接する。もちろん表面的な社会的スキルが若干はありましたので、ぎこちなくはなりますが関係性は維持できていました。

立場や役割というのは集団で生きるためには不可欠な要素です。「そんなの知らないぜ、同じ人間だろ!平等最高!」とやれば、社会からどう反撃を食らうか想像に容易いかと思います。

さて、話を戻すと「人の心が分からない」と言われても、心のありようが違うから分かりっこないよなぁというのが結論かと思います。

 

とりあえず作法を入れとく

 

1つ主義で心のありようが違うので、とりあえず良いとされる方法を突っ込んで、出力していくというのは本質と違いますがアリな方法だと思います。

 

なぜこんな方法を伝えるかと言うと、アスペルガー的な人が他人に対して

1.興味を持てない

2.興味を持てても見方が変

3.興味を持てても多角的に見れない

 

 

他人に興味を持てない方は、「他人の社会的地位を踏まえた上で配慮した行動をとることができる」ようになれば外から見たら割と空気とか心とか読めてる感は出るんじゃないでしょうか。

端的に言うと、作法を突っ込んでそれ以上は考えない。

仕事がひと段落したらお礼に回る。年賀状は出す。旅行に行ったらお土産を買って、「お休みありがとうございました」と部内に渡す・・・。

どうでしょう。気が効いてる感が出ていないでしょうか。

一人は最高です。そう思います。他人と居ると疲れるだけなんです。

けれどもやっていくしかないんです。作法、入れましょう。

SSTが良いですよ。本質的に迫りたい方は自閉症向けのワークブック買うといいと思います。

 

他人に住んでもらう、内的モデルの作製

他人に興味があるけど・・・どうしたらいいの。

という方は、他人を頭の中か心の中に住まわせてみる。内的モデルの作製に取り掛かるといいです。友人にこう話すと、どう帰ってくるか。

友人は会社では部下にどんな接し方をするのか・・・(ストーカーみたいですね)

何かと並行で動かすのは難しいので、空き時間に1分だけでもいいと思います。

何例も何例も動かしていくと、どうやら会社と家庭でやり方が違うぞ・・・

趣味に没頭している間は会社の事を考えていないぞ・・・となると思います。

他人の良い所、悪い所を見ながら、少しずつ知っていく形です。

欠点は、自意識で完結してしまうので、偏りが半端なくなります。

第三者に意見をもらいながら進めていきましょう(こういう場面で、~と声をかけようと思うのですが、何て返されますか?妥当ですか?)という聞き方が良いかと思います。

 

そつなくお仕事がしたいよという話

まとめるとこれですね。

仕事は人生の三分の一を占めており、お金はもちろん生活の質にも大きく影響を与えます。会社という集団でこれからやっていくためにも、作法や内的モデルの作製は避けて通れないのが辛いところです。

集団にもまれながら、適応していくしかないです。

無理はせず、今日はゆっくりお風呂に入って明日からほどほどにやっていきましょう。

 

 

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本

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